実行委員の声が聞こえ
「衣装班どう?」
とゆー声が聞こえた
「ちゃくちゃくと進んでるよ」
そう答えた彼女の名前は
"鈴村千穂"さんだ
気さくで明るく優しい彼女は
たくさんの女の子たちから親しまれている
まさに夕暮くんの女の子バージョンのような
存在だった
「そっか、進んでるならよかった!」
「北村さんがね!すごく器用で、スムーズに進むの!
北村さんがいてくれたおかげだよ!」
と鈴村さんが言ってくれた
その言葉だけで
胸が熱くなった
「そんな…私は全然!」
「なにゆってるの!北村さんのおかげだよ!ありがとう!」
優しいふわっとした笑顔を向けてくれた
彼女にただ嬉しかった
「私こと…ありがとう!」
「えへへ、どういたしまして!」
彼女とは仲良くなれそう。
そんな気がしていた
「北村さん!よかったらあたしと友達になって
くれないかな?」
そう言われて
びっくりして
縫っていた針で指をさしてしまった。