「このクラスって個性てきなことできる人が

多いと思うのだからそれを生かしてスタンプラリー

とかどうかな?

例えば夕暮くんの特技って何かある?」

と、思い切って聞いてみた

「あ、おれ?俺はねー。特技かあ。地味だけど

俺実はけん玉とか得意だったりする!」



「じゃあそれを生かすの!例えばけん玉だったら

参加してくれた人とけん玉で勝負するの!

それで夕暮くんに勝てたらスタンプを押してもらえる

みたいな感じで

どんどんスタンプを貯めてもらうのそれで

全部たまったら賞品がもらえるみたいな。

学校の中でバラバラにみんなが散らばるの

それで探してもらって特技で勝負する

みたいなのはどう…かな…?」


久しぶりにたくさん発言してしまったああ。

どうしよう

あんまりいい案じゃなかったかな。


みんなからの反応が怖い。


思わず下を向いてしまった。


すると

「え、むっちゃいいじゃん!」

「なにそれ!思いつかなかった!」

「他のクラスじゃ絶対ありえないことだよね!」

「やりたい!」

みんなが口々に言ってくれた


その言葉が嬉しくて

自然と笑顔になっていた


ふっと夕暮くんがこっちに視線を向けた


するととても驚いたような顔をして


私に言った


「美歌が…笑った!」

いきなりそんなことを言われてとても動揺してしまった