「罪作りなやつめ。 あやちゃんの前にその友達を落とす気か!」 広大がそんなことを言いながら横を歩いている。 「オレ、なんか失恋しそうな予感がする。」 「…何言ってんだ? たけらしくねぇぞ いつでもバカみたいにポジティブなのに… あっ! バカみたいじゃなくてバカか!」 そんな広大につっこむ気にもなれず、オレは黙って教室に向かった。