「あっ、お菓子食べる?」 あやちゃんはそう言って、バッグの中からお菓子を取り出した。 その時にちらりと見えた、キティのキーホルダー。 オレは、それを見てとたんに憂鬱になった。 「はい、どーぞ♪」 あやちゃんが笑いながらクッキーを差し出した。 オレはあわてて笑顔を作り、クッキーを受け取った。 目が… 笑っていなかった気がする。