「遥香、お待たせ。」
「尊。」
光に反射して、尊の涙のあとが見えた。
尊はずっと、私の心配をしていたんだ。
尊に、苦しい思いをしてほしくない。
「尊。
私は大丈夫だよ。
私は絶対に死なない。
尊とずっと、生きていたい。」
気づいたら、私はそう言葉にしていた。
「遥香…。」
「尊、今日は帰ってもいい?」
「帰れるよ。
でも、帰ってからも無理はするなよ。」
「はーい。」
「じゃあはるちゃん、また明日ね。」
「うん。」
近藤さんは、手を振ってから私の病室を後にした。
それから、車に揺られること20分家に着いた。
家に着いてから、私はファイルを広げ、今日の授業の復習をしようとしたら、尊に手を止められた。
「なぁ、遥香。」
「何?」
「しばらく、無理しないで。
体力が低下していること、遥香自身ちゃんと自覚しているよな?
それから…
明日から1週間、学校を休まないか?」
「無理だよ…。」
「遥香?」
「尊、私前にも言ったけど…
私には、もう猶予はないの。
出席日数ギリギリなのに、そう簡単に休めない。」
「遥香…。
ちゃんと、話をしておこうと思うんだ。」
尊は、休むことを拒んだ私を見て、真剣な眼差しでそう言った。
この様子の尊を見ると、何が言いたいのかすぐに分かる。
「分かってる。
喘息の発作と、不整脈の発作が同時に起きたら、私は死ぬかもしれないんでしょ?
私も、まだ医者じゃないから偉そうなことは言えないけど、完全な素人じゃないんだよ。
大丈夫。
私には、尊がいる。
無理は絶対にしない。」
「遥香。」
すると、尊に体を持ち上げられ膝の上に座らされた。
私の身を捉えたように、私を優しく抱きしめた。
「遥香。
何があっても、俺は遥香を助ける。
だから、いつでも頼ってくれ。
この優しくて温かい温もりが、俺も助けられてるんだよ。」
「尊。」
尊は、私の髪をあやす様に撫でていた。
「遥香、今度の土曜日久々にどこか行かないか?」
「え?」
「土曜日に、休みが取れたんだ。
遥香の行きたいところに一緒に行こうか。」
「本当に?」
「あぁ。
あ、でもちゃんとマスクは付けていくんだよ?
遠出するなら、必ず車だけどそれでもいいか?」
「いいよ。
尊が一緒だから。」
「遥香…。
お前、その顔は反則だって毎回言ってるだろう。
毎回、俺の中で歯止めが効かなくなるんだよ。」
ストレートの尊の言葉に、私の心臓はうるさいぐらいに鼓動を立てていた。
「ねぇ、尊?」
私は、尊の背中に腕を回した。
「どうかした?」
「毎回、私が倒れて入院ってなった時私の心の支えになっているのって何だかわかる?」
「え?」
「目が覚め時、手に力強くて温かい尊の温もりがあるから、私はいつも安心できる。
尊と、初めて出会った時もそう。
その温もりは、今も昔も変わらないよ。」
「どうしたんだよ、急に。」
「どうもしてないよ。
ただ、伝えたかっただけ。」
「尊。」
光に反射して、尊の涙のあとが見えた。
尊はずっと、私の心配をしていたんだ。
尊に、苦しい思いをしてほしくない。
「尊。
私は大丈夫だよ。
私は絶対に死なない。
尊とずっと、生きていたい。」
気づいたら、私はそう言葉にしていた。
「遥香…。」
「尊、今日は帰ってもいい?」
「帰れるよ。
でも、帰ってからも無理はするなよ。」
「はーい。」
「じゃあはるちゃん、また明日ね。」
「うん。」
近藤さんは、手を振ってから私の病室を後にした。
それから、車に揺られること20分家に着いた。
家に着いてから、私はファイルを広げ、今日の授業の復習をしようとしたら、尊に手を止められた。
「なぁ、遥香。」
「何?」
「しばらく、無理しないで。
体力が低下していること、遥香自身ちゃんと自覚しているよな?
それから…
明日から1週間、学校を休まないか?」
「無理だよ…。」
「遥香?」
「尊、私前にも言ったけど…
私には、もう猶予はないの。
出席日数ギリギリなのに、そう簡単に休めない。」
「遥香…。
ちゃんと、話をしておこうと思うんだ。」
尊は、休むことを拒んだ私を見て、真剣な眼差しでそう言った。
この様子の尊を見ると、何が言いたいのかすぐに分かる。
「分かってる。
喘息の発作と、不整脈の発作が同時に起きたら、私は死ぬかもしれないんでしょ?
私も、まだ医者じゃないから偉そうなことは言えないけど、完全な素人じゃないんだよ。
大丈夫。
私には、尊がいる。
無理は絶対にしない。」
「遥香。」
すると、尊に体を持ち上げられ膝の上に座らされた。
私の身を捉えたように、私を優しく抱きしめた。
「遥香。
何があっても、俺は遥香を助ける。
だから、いつでも頼ってくれ。
この優しくて温かい温もりが、俺も助けられてるんだよ。」
「尊。」
尊は、私の髪をあやす様に撫でていた。
「遥香、今度の土曜日久々にどこか行かないか?」
「え?」
「土曜日に、休みが取れたんだ。
遥香の行きたいところに一緒に行こうか。」
「本当に?」
「あぁ。
あ、でもちゃんとマスクは付けていくんだよ?
遠出するなら、必ず車だけどそれでもいいか?」
「いいよ。
尊が一緒だから。」
「遥香…。
お前、その顔は反則だって毎回言ってるだろう。
毎回、俺の中で歯止めが効かなくなるんだよ。」
ストレートの尊の言葉に、私の心臓はうるさいぐらいに鼓動を立てていた。
「ねぇ、尊?」
私は、尊の背中に腕を回した。
「どうかした?」
「毎回、私が倒れて入院ってなった時私の心の支えになっているのって何だかわかる?」
「え?」
「目が覚め時、手に力強くて温かい尊の温もりがあるから、私はいつも安心できる。
尊と、初めて出会った時もそう。
その温もりは、今も昔も変わらないよ。」
「どうしたんだよ、急に。」
「どうもしてないよ。
ただ、伝えたかっただけ。」