「こら。」



身構えた私の額に、尊のデコピンが飛んできた。



「なんで?」




「まだ、退院したばかりなんだから。今日はダメだよ。」




「…私が子供だから?」



「違う。遥香はもう大人の女性だよ。だからこそ、こういうことはちゃんとしてからがいいんだ。遥香の身体を大切にしたいから。」




「尊…。」




「何回も理性を堪えてきたんだから、これからも遥香がよっぽどのことをしない限りは抑えられるよ。」





「よっぽどのこと?」




「あぁ。」



それから、私はそのまま深い眠りに入った。