気づいたら、時計は14時50分を指していた。



「遥香、そろそろ休もうか。ぶっ通しでやってたから疲れたよな。」



「大丈夫だよ?」



「休むことも必要だよ。」



「だけど…」



「分かった。それなら、診察が終わったらまたやろう。それまでは、ゆっくり眠りな。無理すると、遥香の身体がもたないよ。」



そう言って、私の勉強道具を片付けてから優しくベッドに寝かせてくれた。



「遥香は、すぐ無理するんだから。頑張り屋さんなのはいいことだけど、自分の身体も大切にして。」



そう言われ、尊は私の額に唇を落とした。



「分かった。」



尊は、優しく微笑んでから、



「それから、何かあったらまた我慢しないですぐにナースコールしてね。」



「うん。」



「じゃあ、ゆっくり休んでるんだよ。」



「ありがとう。」


私の部屋を後にした。