「遥香、今日はどうする?勉強していく?」



「んー…」



「もしかして、診察?」



しまった!


大翔に速攻バレてしまった。



「お前、もしかして勉強のこと考えて診察をすっぽかそうとしてた?」




近い!


大翔、顔が近いから。



迫ってくる大翔に顔を背けていた。



「やっぱりか…。ほら、病院行くよ!」



半ば強引に、大翔と千尋に腕を引っ張られ尊のいる病院へと向かった。



私は、病院に着くと眠気に襲われた。



「ソファー座ってな。俺が受付済ませてくるから。保険証ある?」



「ごめんね、お願い。」


私は、そう言ってから大翔に保険証と診察票を渡した。



「遥香、呼ばれたら起こしてあげるから。ゆっくり寝てな。」



「え?いいよ、私は大丈夫だから。」



「遥香?遠慮なしだろ?」



「大翔まで…ごめんね。ありがとう。」



「ほら、もう寝てな。」



千尋に言われ、私は病院の待合室のソファーにもたれかかり、眠りについた。