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細井と仲良いの?
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球技大会当日の朝。

下駄箱に入っていた手紙を開いて愕然とした。



文通を始めてから二週間と数日。

葉山も私も手紙を送る間隔をあけたことはなく、朝送ったら放課後には返事が来るぐらいの早さでやり取りしていた。


だけど、一昨日私が手紙を下駄箱に入れたっきり音沙汰なし。

廊下ですれ違っても部活の時も、葉山は目が合うたびに考え込むように眉間に皺を寄せる。


やっぱり私が気に障るようなことをして怒らせたんだ……と、頭を悩ませてた矢先、二日振りに返ってきた手紙がこれ。

私は色んな事を書いたのにその返事どころか、全く関係ない内容でたった一文。

文面からかなり怒ってる感じがぷんぷん出てる。


「あー、かなりこれだね」


花梨は固まる私を不思議に思ったのか、手紙を覗き込むと人差し指で鬼の角を作って頭に当てながら言った。


「なんでっ?なんで細井⁉︎」

「だってあんた達、めちゃくちゃ仲良く見えるし」


冗談じゃない!

細井は天敵以外、何者でもない。

私が水なら奴は油。
私が犬なら奴は猿。

それぐらい相容れない二人なのにっ!


「葉山が難しい顔してた理由がこれなの?」


こんな事であんな顔する?
なんでここまで怒るの?

答えを求めるように花梨に視線を送る。

だけど花梨は首を振った。


「こういうことは自分で気付いた方がいい」

「でも」

「わからなかったら聞けばいい。手紙を送って待ってるだけじゃなくて、直接聞くの」