だって、私と舞との仲心配してくれたり相談乗ってくれたりと、
今思えば今日の瀬名先生はかなり親切だった。

意識しないうちに今ならいけるかもしれないって思ってしまったのかもしれない。



「そのまま告白すればよかったのに。」

「いや、あの調子で告白したら玉砕して終わりだもん。
私の事好きにさせてから告白したいし。」



先生が私の事気になる存在として見るようになれば、
きっとこの先生と生徒の禁断の恋も実るかも......。

そんな淡い期待を持ってたりする。



「そしたらあの生物部の市田さんだっけ?
あの人に先に取られちゃうかもよ。」



舞が顔をにやにやさせながら口にした。



「嫌だ!それだけは嫌だ!!」

「でも優佳の話聞く限りかなり危ないと思うよ。」

「それは私も重々承知してるけど…。」



今は市田さんのこと気にせずに、ただ先生を振り向かせることに必死なんだもん。



「……ねえ舞何か知らないの、先生の好きなタイプとか。従兄弟なんだし。」



でもやっぱり市田さんのこと気にしてしまう。