「先生が私に話したいことっていうのも、
従兄弟同士の集まりのことだったの。
まあ、それに関しては、私も先生から話聞くまでは知らなかったけど。」

「ごめんね。従兄弟だということ簡単に言えないのに、言わせるような発言して。」

「そんな謝らなくていいって。
もう忘れよ、この間揉めた事は。」



舞がそう言ってくれたおかげで気分は楽になった。

でも、もう1つ問題が残っていた。



「ありがと。あのさ、舞に愚痴りたいことあるけれどいい......?」

「構わないよ。」



私たちは靴に履き替え、
学校近くのドートルに入った。

私は席に着くなり、壮介のことやさっきの先生とのやり取りをすべてさらけ出した。



「それは瀬名先生が悪いって。
デリカシーがなさすぎ。」

「でも私も喧嘩腰になっちゃったし。」



一概に先生だけが悪くはないんだよね。



「……優佳はさ、吉澤くんのこと正直どう思ってるの?」

「もちろん友達。
もう恋愛対象にはみないし、見る気もない。」

「それを先生そのまま先生に言えばよかったのに。」

「私だって言いたかったけど、
その勢いで告白しそうだったから......。」