「そんなの先生には関係ないでしょ。聞いて何が楽しいんですか。」



自分への怒りを瀬名先生にぶつけるかのように、強く言い放った。



「……ごめん。余計なことを聞いて。俺関係ないもんな。」



怒りも冷めてしまう。

そこまで謝られるとこっちが更に居心地悪くなる。


はあ。


ため息つきたくて堪らない。




「……もういいです。」



これ以上この場にいても、
先生との関係がもっと壊れるだけだ。

私は荷物を持って部屋に出て、階段を駆け下りる。

下駄箱まで辿り着いたところで、私は急に冷静になった。



……何してるんだろ、私。

まさか先生は、私が先生のこと好きだと思ってないから、
ああいうこと言うのだって当然だ。



「あれ、優佳?」