恥ずかしさのあまり途中からまくし立ててしまったため、
話し終わった途端息が切れてしまった。



「ぶはっはははっ。」



明らかに馬鹿にした笑い方で、
更に私の心は惨めになってくる。

この人になんか相談するんじゃなかった。



「何だか俺まで悲しくなってきたわ。」



まるで語尾に『wwww』をつけているかのような言い方で悲しいとか言われても、
ちっとも伝わってこない。

そんな形で同情されても全く嬉しくない。



「女子はそういうの嘘つきそうだもんな。
友情より恋愛を優先するというか。」



やっぱりそうなのか。

これって先生の経験則?



「でも、三野谷はそんなことしそうには見えないけどな。
謎のオーラに包まれてる感じはするけど、嘘つくくらいなら黙ってるタイプだと思うよ。」



確かに言われてみればそうかも───

まだ半年ちょいしか一緒に過ごしていないけど、
舞は余計なことを話さないし、話したくないことはしっかり拒否する子だ。


なんで一緒にいた私が気付かなかったんだろ……。