ん?
私そう思ってたのか。

一人で頭の中で悩んでいるよりも、
言葉にして外に発信する方が自分の本心に気づけたりするものか。



「何か揉め事あったんだろうけれど、
まずは謝って信じてあげるべきなんじゃない。」



先生はそう諭す。



「それが出来たら楽なのは分かっているんですけど、
その……いろいろあって三野谷さんに本当の事実を聞き出したいというか……。」



だって舞と先生がどんなこと話したのか気になるじゃん!!!



「そうかな?事実を全て知る必要なんてないと思うけど。
それが事実にせよそうでないにせよ、本人が話したことが伝えたいことで、
それ以外まで踏み込むことはないと思うよ。」



……だめだ、余計に不信に思ってしまう。

先生と舞が口裏合わせしてるんじゃないかと感じる。

ここは仕方ない、直球勝負でいくか。



「それも一理ありますが、
その……ぶっちゃけますと、私の好きな人と三野谷さんが仲良くしてることを三野谷さんに言ったら、特別な関係はないって返事されたんですよ。
でも嘘つかれてるのかなーとか実は恋人同士なのかなーとか
もう気になって気になって仕方なくて事実、そう客観的事実知りたいんですよ!!」