先生に言われた通りに移動すると、
本屋の前で先生が待っていた。



「お待たせしました。」

「いいよいいよ。電話もらった時、ちょうど家に車停めてきたところだから。」

「先生の家近くにあるんですか?」



だって電話してからまだ5分くらいしか経っていないし。



「あれ、言わなかったっけ。今日の店俺の自宅の近くだって。」



そういえば言っていたような………。

あの時は先生が奢る気でいたことに驚いて詳しいところまで気にしていなかった。



「それより先生お店入りましょうよ。」

「そうだな。」



舞の一言に促され、
私たち3人はつけ麺屋に入った。

つけ麺屋ではあるが、店構えはさすが先生が選ぶだけあっておしゃれな雰囲気だった。



「いらっしゃいませ。
……あれ、カズ今日は連れの方いるんだ。それも女子高生。」

「そんないやらしい目をするな。やましい関係なんて一切ないから。」

「なんだ、つまらないの。はい、お冷とメニューね。」