なるほど……。



「おまけに先生の携帯にも優佳の番号残るし。」



ナイス舞！！（本日二度目）

そして桜田駅に着いた私たちは、
瀬名先生に電話をかけた。

さっき追加した先生の連絡先を開いたはいいが、
発信という文字にタッチできない。



「んもう、気持ちは分かるけどさっさと押しなよ。」

「………わかった。」



勇気を出してタッチすると、発信音が鳴る。



「………はい、瀬名です。」



機械越しだと分かりながらも、
耳元で聞こえる先生の低い声にドキッとしてしまう。



「瀬名先生、新沼です。」

「ああ新沼か。 びっくりした。
三野谷に教えてもらったのか？番号。」

「はい。それで、今桜田駅の東口のコンビニの前にいます。」



信号渡った先にもコンビニがあることに気付き、
慌ててコンビニの名前を告げた。



「分かった。じゃあそこから左に進んだところに本屋あるからその辺に移動してくれる？」

「はい。」