今日の生物の授業もいつも通り、
先生は私にプリントと荷物を頼んだ。

荷物を運ぶ際、相変わらず嫉妬の視線があったし
恐らくこの中の誰かが嫌がらせをしたのだろう。

だけど瀬名先生がいる前だからか誰も何も言わない。

ただ視線を送るだけ。



生物室に荷物を運び仕分けしておくと、



「お疲れ様。」



その一言だけ言う。

いつもは適当に返事して帰るけど、
今日は違う。



「瀬名先生。」



もうこんな日々とはおさらばする。



「いつも私ばかり頼まれて、
他の女子に贔屓だの好きだの勘違いされているので、
もう私を頼まないでくれますか。」



そう言うと先生は驚いた顔を見せた。

まさか反論するような子だと思わなかったとか?

ざまあみろ!!
先生の下僕になってたまるか!!