「へ〜。そうだったのか。」


しかしそれ以上の反応もなく、
ホッとしたような残念なような複雑な気持ちだった。



「そうだ。先生って生物部の顧問なんですか?」



うん、と返事が来たら生物部に入るってわけではないけれど、
先生と近づくためならそれくらいしてもいい気でいる。

きっと生物部だったら勉強と両立できるし、
生物自体好きだし。

まさにうってつけだと思っている。



「まあな。でもほとんど活動に携わってないけどな。」



しかし返事は私の期待と相反するものだった。

活動に参加してないなら、
わざわざ生物部に入るのもなあ…。



「そ……そうですか。
それなのに何でここにいるんですか?」

「何でって、廊下とかにいると生徒たくさん群がってくるから面倒くさいし。
ここにいれば人来ないだろうなと思って。」



てっきり生徒と絡むの好きだと思っていたから、今の発言は意外。