「ああ、いいよ。どうした。」

「会議であがってた冬季講習の件なんですけど〜〜〜」



仕事の話しているし、私は用が済んだから帰ろう。



「あれ、新沼帰るの?」



………なんでこの人は、
こう唐突に話しかけてくるんだろう。



「はい。」

「そっか。じゃーな。」

「新沼さんさようなら。」



伊藤先生も私に挨拶する。



「さようなら。」



なんだ。
呼び止めたと思ったら、挨拶だけか。

もしかしたら何か用事あるのかもって思ってた。

私が去る前に既に、二人は話を再開していた。