ちょっと嬉しいかも。
生物の先生に、
というのと瀬名先生に、
という二重の意味で。



「生物の先生にそう言ってもらえるのは嬉しいです。」

「そうだよな。まあ今生物の先生してるけど、昔は生物苦手だったらしいよ。」

「それは意外です。」



瀬名先生の生物の授業は分かりやすいと思ってたから、
苦手だったというのは驚き。


その後もいろいろ世間話も交えつつ面談をしていたら、
予定よりも15分も遅くなってしまった。

幸い私の後ろは誰もいないので良かった。



「遅くまで残してごめんね。」

「いえ、いろいろ話せて楽しかったです。」



15分の面談長いと思っていたのに、
30分面談しても短く感じた。



「伊藤先生、ちょっといいですか。」



物理準備室から去ろうとしたら、
瀬名先生がいつのまにいた。