結局生物の宿題テストはもちろん満点に届かず、食事はお預けとなった。
というか、
先生も最初から無理だと思っていたからか、
もはや何も言及してくれなかった。
───いいんだけど、さ。
もうこうなったら、
何が何でも瀬名先生を落として彼女として連れてってもらうから!
………でも、そもそもどうやって先生にアプローチすれば?
同級生だったら、
他愛もない話したり遊びに誘ったりすればいいけど、
先生って他愛もない話するほど暇でもなさそうだし遊びに誘うなんて………。
テストで満点なんて夢のまた夢だから、
約束してもあまり現実的じゃない。
…………ん?
私なんでここ歩いていたんだっけ?
………ああそうだ、
私面談しに担任の伊藤先生のところに行こうと思ってたんだ。
まずい、完全に忘れてた。
急いで私は面談場所である物理準備室に向かった。