どうしよう。


先生のことを抱きしめたくて仕方ない。

先生の良いところも悪いところも全てを受け入れたい。



「っあーーーもう早速我慢できねえわ。
体借りる。立って。」



言う通り立つと、先生は私の体を両手でぎゅっと抱きしめた。



「私もこうしたかった。」



顔が先生の胸にうずくまっているのを利用して、本当のことを話す。

その瞬間、先生の鼓動が更に速くなるように感じた。



「別れたあと、ずっと後悔してた。もっと他に良い方法があったんじゃないかって。
直接会わなくてもメールや電話があるんだから、いくらでも不安なんて取り除けた。」

「そうだね。」

「だから、卒業まではそれで我慢な。
俺も優佳を守るためなら手を出さない。」