「我慢できなくなる……って……?」

「教師という立場を忘れそうになるってこと。
ま、単刀直入に言うとヤりたくなるってこと。」



我慢に含まれる意味を知り、赤面する。



「だから、そうなる前にお前を手放すことで他の男がかっさらってくれないかなって思ってた。
でもいざ石井と仲良くしてるとことか見てると俺以外の男を好きになるなって考えてた。」



他の男性なんて好きにならないのに。



「つまり、どこまでも中途半端な男なんだよ。決意したことでさえ最期まで遂行できない。
……こんな男だと知っても、優佳は俺のこと好きなのか……?」



そんなのもう決まっている。



「大好きです。先生のそういうところ含めて大好きです。」