「……なんか舞と話していたら安心しちゃった。徐々に新しい恋できるように前向くね。」



ずっと前の恋のこと考えてうじうじしててもダメだよ、私!

ベッドから起き上がり、靴を履く。



「よし、ちょっと飲み物買いに自販機行ってくる。」



たくさん話して喉渇いちゃった。

私は部屋を出て、自販機に向かった。



「どれにしようかな……。」



ホテルの自販機はやはり高い。

お土産をたくさん買いたいからここで少しでも節約したい。

でも水を買うのは勿体ない気がする。

かれこれ5分近く迷っている。



「何で迷ってんの?」



いきなり男の人の声が耳元で聞こえて、
思わず体がびくっとなる。


その声は……。