「……照れるね、親友に言われると。」

「本当?本人から聞いてるのか分からないけれど、瀬名先生ああ見えて学生時代結構ちゃらくて親戚にもよく文句言われてたの。
だからようやくいい人見つけてその人を一途に好きになれたんだなって。」



女遊び激しいのは聞いてたけれど、親戚にまで知れ渡っていたんだ……。

思わず苦笑しながら話を聞く。



「だから、写真のこととかいろいろあったのは分かるけれど別れるという選択肢を選んでしまったの残念だったんだよね。
けれど、いつまでも優佳の苦しいところ見たくなかったのが本音だから、新しい恋したらって言っちゃったの。ごめん。」



分かってたんだ、私が苦しかったの。

あまり瀬名先生のことに触れなかったのも、
私の事配慮してたんだろうな。



「私の方こそ、舞にそんな気使わせてごめん。舞だって自分の恋愛あるのに。」

「私の事はいいの。もうお互い落ち着いているから。」



舞は自虐的っぽく笑う。