楽しい修学旅行もあっという間で、もう3日目の夜になってしまった。

3日目も道央の方で活動をしたが、夕方バスに揺られ今は札幌のホテルにいる。

明日は羊ケ丘展望に行って、そのまま空港に向かい東京に帰ることになっている。



「もう最終日かーー早いなあ。」



お風呂も入り部屋着でベッドの上で大の字で仰向けになっている。

そんな様子を舞はじーっと見る。



「ってどうした、舞。」

「元気そうでよかったなって。
……正直、余計な事言っちゃったかなって後悔してたから。」

「いやいや舞は悪くないよ!多分舞に言われなきゃずっと未練がましく思ってたから……。」



舞が後悔してるとは知らなかった。



「私、瀬名先生と優佳が付き合ってるの知ってものすごく嬉しかったんだ。
優佳が明るくて優しくていい子なの知ってるから、いとこでもある瀬名先生がそんな優佳のこと好きだなんていい人好きになったなーって。」



心の中でそう思ってくれていたんだ─────