「そんなことない。だけど、今別れれば、先生と少し遊んだって笑い話になるけど、このままでいたら青春時代をおじさんに費やしたって後悔するはず。」



嫌だ、何でそんな事何食わぬ顔で言うの。

私にとって瀬名先生と付き合える事が最高の青春なのに。



「だから優佳には一度しかない青春を同じ高校生と味わってほしいし、俺のせいでそれが味わえないのは俺としても嫌だ。
だから、別れてほしい。」

「どうして先生一人で勝手に別れようって決めるの。嫌だよ私先生と別れるの。
……それとも私の事嫌いになったの?」



私に対して愛情が薄れたから、こんな事易々と言えるの?



「嫌いになってないよ。むしろ、愛しくて仕方ないくらい。
だからこそ、新沼の未来を壊したくないって今回のことで強く感じた。」



その言葉に私は何も返せなかった。