「二人とも付き合ってくれてありがとう。……市田は俺と関わるの気まずいかもしれないけれど、俺は今までどうり一生徒として関わるのからな。」



市田さんは小さく、ありがとうございますと返事をした。



「新沼は、……ちょっと個人的に話したいことあるからいいか。」

「はい……。」



これ以上何の話があるというのだろう。

分からないまま、解散後先生の後をついていった。


連れて行かれた先は地下にあるバーだ。

私は緊張しながらバーに入る。



「そんなガチガチにならなくていいよ。ソフドリももちろんあるから安心しな。」

「ありがとうございます……。」



私は足が地面に全くつかないほどの高さの椅子に座る。

飲み物を注文したところで、先生が口を開く。



「今回いろいろ迷惑かけてごめんな。」

「いえ、私こそ壮介絡みのことで迷惑かけてごめんなさい。」