「新沼もあのチラシは見たと思うが、俺と市田が写っているとされた写真が出回った。
もちろん上にもすぐチラシの存在が知られて、俺と市田は呼び出されて事情を話すことになった。
俺は、市田ではないことは話したが同時に新沼のことを隠してしまった。」
やっぱりそうだったんだ……。
「新沼を守るため、と言えば聞こえはいいけれど、本音は自分の保身だった。情けないよな。」
「でも、私の存在を話したらもっと事態はややこしくなったと思いますよ。」
先生も自宅謹慎だけでは済まない。
市田さんも口を開く。
「それは私も思ってます。別に新沼さんを陥れようとしているわけではないので。」
市田さんが口にした言葉をすぐには飲み込めなかった。
「え、どういうこと。」
「あのチラシ作ったの私なんです。
瀬名先生をどうにかして人気者から転落させたかったんです。そのためなら多少自分も傷付いていいくらいに真剣に考えてたんです。」
もちろん上にもすぐチラシの存在が知られて、俺と市田は呼び出されて事情を話すことになった。
俺は、市田ではないことは話したが同時に新沼のことを隠してしまった。」
やっぱりそうだったんだ……。
「新沼を守るため、と言えば聞こえはいいけれど、本音は自分の保身だった。情けないよな。」
「でも、私の存在を話したらもっと事態はややこしくなったと思いますよ。」
先生も自宅謹慎だけでは済まない。
市田さんも口を開く。
「それは私も思ってます。別に新沼さんを陥れようとしているわけではないので。」
市田さんが口にした言葉をすぐには飲み込めなかった。
「え、どういうこと。」
「あのチラシ作ったの私なんです。
瀬名先生をどうにかして人気者から転落させたかったんです。そのためなら多少自分も傷付いていいくらいに真剣に考えてたんです。」