その間、堺東高校の校長室と生徒相談室では話し合いがされていた。
「瀬名先生、この写真に見覚えはありますか。」
校長室にて、校長が瀬名に質問する。
「…はい。この車は間違いなく私の車です。」
「分かった。この車のナンバーも学校に届けられているのと一致しているから、瀬名先生ので間違いないだろう。では、この女性は誰ですか?」
「……お付き合いさせていただいている女性です。」
「この女性の名前は?」
校長が語気を強めて聞く。
「うちの高校の生徒ではなく、大学時代の同級生です。」
「ほう…そうか。その割に若そうな服装をしているが。」
そりゃこいつは新沼だからな、と思いつつ
服装で勝手に年齢を判断する校長に瀬名は苛立っていた。