「それ言ったら私だって市田さん先生がと二人きりでいられるの見てられないです。
お互い様なんだから仕方ないでしょ。」



先生と二人きりにさせられたと思えばこんなくだらない会話しかできないなんて。

この場にいるのに嫌気がさして、
私は先生の手を払って階段を降りる。

その時、何とそこに市田さんがいた。



「瀬名先生の様子見に行ったのに、なんだ新沼さんいるんですか。別れてないんですね。」



私は顔が真っ青になった。



バレる。



私は恐怖のあまり急いで階段を降りた。

その後自分のクラスの店の片隅で暇な子と話したりして何とか平常心を保った。


あの後二人はどんな話をしたんだろうか。

気になるが、気にしたところでもうどうにもならない。

私と先生の関係がバレるのも時間の問題だ。



文化祭二日目、登校したくなくなるくらいハラハラしたが、
特に何もなく無事に文化祭を終えた。