会いに行きたいけれど、校内では関わらないって決めたわけだし
生物部には市田さんがいるから自爆するようなものだもん。



「でも、付き合ってからも追いかけないと愛想尽かされるかもよ。
絶対大丈夫って思ってたらダメだって。」

「そ、そうなの……!?」



自惚れではないけれど、瀬名先生は絶対私のことを一番に大切にしてくれていると思い込んでいた。



「で……でも、いいの。その…市田さんに会いたくないし。」



そう言うと舞は納得してくれた。

舞は午後にクラスの仕事があるが私は午前中が仕事なため、オープンするなり接客をしたりした。

担任なわけだしうちのクラスに少しでも覗きに来てくれないかなと期待したが、
シフトの終了時間の30分前になっても先生はうちのクラスのお店に来てくれなかった。



「あ、優佳ちゃん今手空いてるー?」



同じ時間に入っているクラスの女子が私に声をかける。