それぞれ新しい席に荷物を移動させて座った。

隣に座ってる子はクラスの中で人気の石井君だから、まだ話弾むかもしれない。



「新沼さんお隣どうしよろしく。」



早速石井君が私に話しかける。



「私こそよろしくね。分からないところとか聞くかもしれないけど…。」

「頼ってくれていいよ。つっても俺も分からないかもしれないけど。」



石井君がはにかみながら笑う。

人気な理由が私にも分かる気がした。

噂によると彼女はいないらしいけれど、
告白しても玉砕する人が多いらしい。



「新沼さんどの辺に住んでいるんだっけ…?」

「私、西坂町の近く。石井君は?」

「僕浜川の方。西坂町の3つくらい先だったかな。」



浜川って何となく聞いたことあるかも。