「彼女侮れないでしょ、優佳。何となく略奪しそうな雰囲気はしてるし。」

「そんなこと言わないでよ〜。」



2人で話して盛り上がっていると、
いつの間に私のところまでくじが来ていた。

引くと16番。

もし順番に割り振られているのであれば、
1列5人だから…1番前だ!

全員分のくじが引き終わり、黒板に番号の割り振りが表示される。



「うわっバラバラかー。」



前に行ってみると、数字順ではなかった。

16番……あった!

一番端の席だったけど、……また一番後ろだった。


私は落ち込みながら舞のところへ行く。



「舞どこだった?」

「私前から2番目の端。優佳は?」



前から2番目いいなあ。



「私、また一番後ろ。それも端。」

「まあ遠くから眺めてるのもいいんじゃない。」

「そうかな…。」