「………。」



恥ずかしい。

キスがこんなにも恥ずかしいことだと思わなかった。


あの後わりとすぐに普通のトーンに戻って、
「花火きれいだな」と言ってきた先生はすごすぎる。

気を紛らわすために、
必死に花火を見て感動したり飲み物を飲んだりしてやり過ごす。


そうしているうちに何とか本調子に戻って、
先生といろいろ話しながら花火を見ているうちに、最後の一発が打ち上げ終わった。



『これにて第24回〜〜〜。』



アナウンスが流れた途端、
一斉に大多数の人たちが立ち始めた。



「混みそうだし、もう少ししてから帰るか。」



先生が聞いてくる。