けれど、この様な姿を私に見せてくれるのは本当に嬉しい。

私のことをきちんと彼女としてみてくれてることを実感している。



「生々しい話だけど、付き合ってる時にも一夜限りの関係とか持ってたから、そういうのカウントするの…かなと……。」



前言撤回。
やっぱり不安で堪らない。



「……ねえ和斗。今は違うよね?」



こうして付き合ってる裏で身体の関係を結ばれるのは、
高校生の私にとっては辛い。

というか、瀬名先生くらいの年齢になっても辛いに決まっている。



「もちろん。昔の話だから安心して。
俺だって教師なってからは、彼女がいる時はしてないから。」

「…最後に彼女いたのはいつ?」



自分で重い女になっているなと自覚しつつも、
ここまでくると気になって仕方ない。



「24の時。…そう考えると、いつの間にか3年近く彼女いなかったのかー。」

「私が言うのもあれですけど、意外ですね。大学の時に散々遊んでたのに3年間もいなかったなんて。
まして顔だって…かっこいいのに。」