「……で、電話はどうなんですか。」

『お前なあ…、折角余韻に浸るような雰囲気だったのによくも壊してくれたな。』

「だってそこはハッキリさせたいじゃないですか。」



そりゃあ雰囲気ぶち壊したのは否めないけど、
このまま電話切りそうだったし。



『電話はオーケーだけど、話してる内容が周りに聞こえない場所で。
君、数え切れないくらい先生って平気で呼んでるだろ。』

「いつも自分の部屋で電話してるもん。
でも外ではしないようにします。」



でもそれを考えたら、舞と先生の話するのもだいぶ危険だったよな……。

今度から気をつけよう。



『それで、会うのは……どうする?』

「会いたくないって言ったら嘘になりますけど、
生徒がいそうなところで会うのは危険ですよね。」

『まあな。だから、俺がサングラスやメガネかけたりしてもいいのであれば夜とか休日会ってもいいよ。』



つまり瀬名先生であるとバレない格好ってことか……。