え、どこで気付かれた!?

あの告白以来、全くと言っていいほど先生と話していないのに。



「え、何で…?」

「何でって、生物のテストの話したのに何もつっかかってこないから、
もしかして好きじゃなくなったのかなって。」



ってそっちかい!

ばれていなくて良かったと思う反面、
舞には本当のことを言うべきなのか迷う。



「別に驚かないから本当のこと言ってごらん。」



舞なら口堅いだろうし平気だと信じて、
本当のことを言うことにした。



「実は…付き合うことになりまして…。」

「え!?…って驚いてごめん。」

「いいよいいよ、驚いて普通だと思うし。」



先生と生徒の恋って、単刀直入に言うと禁断な恋なわけだし、
そりゃ驚いて当たり前だもん。



「その…どういう経緯で?
だってフラれたんじゃなかったの?」



いつも冷静な舞が慌てふためいるから、
相当衝撃的だったんだろう。

私は体育祭でのことを話した。