「あら、新沼さんまで顔赤いけど大丈夫?
もう一杯水飲む?」

「そそ、そうですねお願いします。」



私は水野先生からもらった水を一気飲みして、一息つく。


現実、なんだよね?


4月になってから嬉しいことだらけで、
これが現実だなんて思えないくらい幸せだ。



「足首の調子どう?立てそうかしら。」



水野先生にそう言われ立つと、少し違和感はありつつも歩けるほどに良くなっていた。



「もう平気そうです。ありがとうございます。」

「いえいえ。念のため湿布だけ貼っておくね。」



湿布を貼ってもらい、私は応援席に戻った。