「大丈夫?優佳ちゃん!」



周りにいた数人が駆け寄ってくれた。



「だいじょ…ったー!」



立ち上がろうとすると足首に激痛が襲っていた。

捻挫なのかな…。

そう心配しながら、同じクラスの子に肩を貸してもらいながら医務室に行った。



「失礼します。今やってるリレーで転んで足くじいてしまったかもしれないんですけど…。」



医務室にいた水野先生に声をかける。



「本当?今すぐ冷やした方がいいわね。
そこに座って。」



近くの椅子に座って、
水野先生からもらった冷却材で冷やす。

また痛むけれど、さっきよりは少し落ち着いた。



「いつも数人はリレー終わった直後にひっかかる人いるけれど、
今年は一人もいないなと思った矢先にあなたがやってきたわ。」



水野先生は苦笑しながら水を用意してくれた。