「ペン吉、でしたっけ。名前。」

「そう。でも今思えばネーミングセンスないよなー俺。」



困った顔をしながら、歯を見せ笑ってくれた。


もうこれは本当に、そろそろ天罰が下ってもおかしくない。



「今更気付いたんですか、先生。」

「うわ、酷いな新沼。
お前も実は家に置いてあるこいつに変な名前付けてるんだろ。」

「付けてないですー!」



こうしてからかいあえるの楽しいなと思っていたら、30分になっていた。



「よし、30分なったし面談するか。」

「はい。」



面談中は将来考えている学部学科や、国公立か私立かなど伝えたりした。

私の場合物理選択だからまだ成績とか分からないため、あまり具体的な面談ができなかった。



「でも物理苦手なんですよね…私。」

「まあそうだよな、計算問題とかも多いし。
でも覚える量は少ないし生物よりは楽だと思うから。」

「そうだと信じて頑張ります。」