「失礼します。」



まさかまたここに来るとは。

わずか1ヶ月ほど前来たばっかだから
部屋の様子は変わっていないけれど。


……って



「あれ?」



先生の机の上に、ペンギンのぬいぐるみが置いてある。



「これまさか……。」



私の目線に気付いた先生は、
ああ、という顔をした。



「そうそう。七景島のやつな。
可愛いからついつい机の上に置きたくなって。」



だめだ。
嬉しすぎて昇天しそう。

先生はこのペンギンが気に入っただけなのに、
私と同じ物を持っていてそれを大切にしてると思うだけで嬉しくてたまらない。