「…まあそうですね。でもフラれているんで、私。」

「えっ本当に!?」



市田さんの驚く反応に、私の方がビックリする。

声を潜めて話を続ける。



「そしたらフった相手なのにフランクすぎません?先生。」

「やっぱりそうですよね?私も薄々思ってたんですけれど。」



まさか意見が一致してしまうとは。



「あれ、優佳そこにいたのか。買うもの決めた?
……って話の途中だったらごめん。」



舞が私たちのところへやってきた。



「いえ、大丈夫です。私ここで失礼しますね。」



市田さんはそう言い残し、
お土産屋を出て行ってしまった。



「……それじゃ、買い物したら昼ごはん食べに行くか。」

「そうだね。」



私たちは買い物を済ませてから、
近くのカフェに入った。