「ケチだなー。俺これほしいのに。」



そう言いながら、
先生は私が持っていたペンギンのぬいぐるみを取った。



「それ私が自分用に買おうとしてる物なんですからダーメーでーす!」

「ふーん。でもこの子は俺のところに来たがってそうだけどな。なーペン吉。」



ペン吉ってどんなネーミングセンスだよ…って思いつつも、
一連の一人コントがあまりに可愛すぎるから許せてしまう。



「とにかく、ダメです!
そんなにこの子欲しいなら、あそこに置いてあるんで自分で買ってくださいよ。」

「仕方ないなー。」



そう言いながら先生はぬいぐるみが置いてあるコーナーに言ってしまった。

残ったのは私と市田さん。



「付き合ってるんですか?」



不機嫌マックスな顔で市田さんに質問された。



「いや、まさか!付き合えるわけじゃないですか。」

「じゃあ片思いなんですか?」



これは頷くべき…?

というか女の勘でもう分かってるよね?