「やっぱりエイ可愛いよねー。」

「でもあれ本当は顔じゃないんでしょ。」



え、そうだったんだ。

初めて知った。



「ん?あそこに座ってる人瀬名先生に似てない?」



舞の指さす方を向くと、
確かに休憩用のベンチに座ってる人が瀬名先生にとても似ている。

でもまさか本人なわけないよね。



「本当だ。それもかなり似てる。」



私がそう口にした時、1人の女性がその先生似の男性に近づいて来た。



「……って待って。あれ市田さんに似てない?」

「あー確かに。」



ということは、あれは本当に瀬名先生!?

本当なら市田さんと2人で水族館にいる方がショックなはずなのに、
こんなところで会えることが嬉しすぎて先生に駆け寄る。