「寒いなー外。今日雪降るかもとか言ってたよな。」
「そうなんですか!?」



確かに今シーズン一番って言っていいほど今日は寒い。



「それも降ったら結構積もるって。お前この年で雪だるまとか作るなよ?」

「いや、作りたいですよ!楽しいじゃないですか。」



先生にからかわれたの久しぶりだ。

告白する前くらいから少しぎくしゃくしていたから、この感じが懐かしく感じる。



「新沼らしいな。」



目をくしゃっと細めながら私のことを見る。


……ずるいよ、先生。

私の気持ち知っておきながら、そんな笑顔見せるだなんて。

それに、先生の歩く速度がゆっくりなのも実は気付いてしまっている。

このやるせない気持ちに耐えられなくて、私は先生に少し反抗をする。



「いてっ、ちょ何するんだよ。」



先生の脇腹に肘アタックしてみた。



「ちょっとからかってみただけです。いつもやられっぱなしなんで。」



しれっと言い放つ。