それから30分ほどして………
「よし、だいたいOKかな。」
私は髪の毛を綺麗に巻かれ、セットされた。
「………別人。」
「ま、俺もプロだしね~。
で、これこれ。これに着替えて。」
「え?」
「快斗が買ってきたんだよ。
あいつ女好きだからたぶん見ただけでサイズまでわかっちゃうやつだから。」
………それ、どうなのよ。
気持ち悪いんだけど。
「…靴のサイズ、23.5?」
「え?そうですけど…」
「ほら、ぴったり。
俺は外にいるから、着替えたら呼んでね。」
「え、ちょ…」
そういってお兄さんは出ていってしまったのだけれど…
………これ、着るの?私が?
っていうかお金は?
もしかしてこれは弱味を握られたか…?
うーん…
「着た~?」
「い、いや!まだです!」
「着替えられないなら俺が手伝ってあげるよ~」
「………今から着替えますのでいいです。」
兄弟そろってどんだけ強引なんだ………
…これ、着るのか…
絶対にあわないよ、これ………