二時間目の授業中、事件はは起こった。別に事件というほど大した事じゃないけれどね。



「じゃあ問3の問題解いてみて。分からないところがあったら周りの子に聞いてみてもいいからね。」
先生がそう言うと皆は問題に取り掛かる私も同じようにシャープペンをもち、ノートに向かう。そのとき前の方から
「...おい。」
と声がした。私は慌てて
「えっ?あ、なに??」
と言った。すると彼はちょっと起こり気味に
「足どけろ邪魔だ。」
そう言うと彼は怒ったような顔をした。忘れてた。私の癖。すぐに前の人の椅子に足をかけてしまうこの癖。言い方キツイけど、私が悪いからとりあえず謝らなくちゃ。
「ごめんね。でももう少し言い方を...ね」
おっと、口が滑った。すると彼は
「なにいってんだ掛けてきたのそっちだろ」
「...仰るとおりです...。」
ほんとに彼の言う通りだ。だけど、なんかむかつく。なんでか分からないけどすごくむかつく。もう二度と関わるもんか。足は絶対かけない。

そうやって自分に言い聞かせたつもりだったのに、癖って治らない。あの後彼に私は2回睨まれた。やっぱり今井遥は怖いよ。クラス委員だからなの?
初めての会話だったのに。それがこんなのってない。今井遥。大嫌い。私には合わない。

その後も何度も何度も衝突した。ほんとにどうでもいい事で。