「柑奈、眠れないの?」

「え……うん、」



モヤモヤした気持ちがなんなのか分からない。

唯くんの魅力に気付くの、私だけじゃないなんて当たり前で。

それくらい唯くんは素敵な人で。

だからこそ、そんな唯くんが私を選んでくれたことはすごく嬉しいのに。


……私でいいのかなって、たまに不安になる。

私はそんな素敵な唯くんに釣り合うほど、素敵な女の子になれてるのかな、とか。

唯くんは私の彼氏なのに、とか。


いろんな感情がぐちゃぐちゃに混ざって、何に落ち込んでるのかもわからない。