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「……いや、マジかよ」



俺に組み敷かれた下で、すやすやと気持ちよさそうに寝息を立てる柑奈。

……寝た?この状況で?本気?


もう一度柑奈の顔を見るけれど、やっぱり幸せそうな寝顔。



こんな時に寝る人いる?
まあ、柑奈らしいといえばそうだけど。


それでも、少しはだけたパジャマとか。

初めて見る、癖のついた柔らかい髪とか。

化粧をしていない幼い顔とか。

無防備な寝顔とか。



全てが俺の欲を掻き立てて、ため息をつく。


好きな女とひとつのベッドでなんか、眠れるわけないだろ。

布団からも本人からも柑奈の匂いがして、俺の髪の毛からも柑奈のシャンプーの香りがして。

正直もう、柑奈に囲まれすぎて我慢できそうにない。



「……ソファーで寝るか」


こんなところでは一睡もできない。
そう思って立ち上がろうとする、けれど。